プレスリリース tag:www.fujikura.co.jp,2025-02-26:/news/pressrelease/9 2025-06-02T02:07:04Z Movable Type Premium 京都フュージョニアリングとの協業により、英国原子力公社のHTSマグネット領域の研究推進プロジェクト(第一ステージ)を完遂 tag:www.fujikura.co.jp,2025:/news/pressrelease//9.869 2025-06-02T02:00:00Z 2025-06-02T02:07:04Z 株式会社フジクラ京都フュージョニアリング株式会社 株式会社フジクラ(取締役社長... fujikura_admin
株式会社フジクラ
京都フュージョニアリング株式会社

株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)と京都フュージョニアリング株式会社(代表取締役社長:小西哲之、以下 京都フュージョニアリング社)は、英国原子力公社(以下、UKAEA)より受注した、同社子会社の英国インダストリアル・フュージョン・ソリューションズ(UKIFS)が主導する「STEP(Spherical Tokamak for Energy Production)」の開発に向けたフュージョンエネルギー(核融合)炉用高温超電導マグネット(以下、HTSマグネット)領域の研究推進プロジェクトにおいて、協業により第一ステージを完遂しました。

◆実施要件と体制
本プロジェクトは、STEPに組み込まれるHTSマグネットを設計・解析・製造する上で必要となるHTSコイルの交流損失をはじめとした様々な実データの取得、また本データを活用したマグネットデザインの高度化を主な目的としています。これを達成するべく、フュージョンプラントのエンジニアリングにノウハウを持つ京都フュージョニアリングと、HTS線材領域で世界有数の技術力を誇るフジクラが協業し、プロジェクトを推進しました。

◆実施手法と結果
まずは基礎データを取得するための試作品コイルの製造から着手しました。HTSマグネットの物理特性や形状を考慮しつつ、 UKAEAと協議しながらコイルのスペックや構造などの基本設計、試験内容等を決めたのち、フジクラにて部品の製造や組み立てを行い、内部構造の異なる7種類の試作品コイルを完成させました。
並行して、実際に試験データを取得するための環境整備に向けて、試作品コイルのパラメーターを考慮した試験環境を構築したのち、製造した7種類の試作品コイルを用いた試験を行いました。極低温下で得られた試験結果を分析した結果、フジクラの製造したHTS線材の基礎特性を用いて京都フュージョニアリング社が計算予測した通電特性と、実際の試験結果とが一致することを確認しました。これは、HTS線材の超電導特性を劣化させることなくコイル化できたことを示すとともに、取得した交流損失などの試験データの健全性を示しています。
最終的に、本プロジェクトを通じて取得した基礎データをUKAEAに納品するとともに、基礎データ取得のために製造した試作品コイルの設計から製造工程までをUKAEAと伴走することで、HTSコイルの製造方法に関する知見を共有し、プロジェクトの第一ステージを完遂しました。

◆プロジェクトメンバーからのコメント
英国インダストリアル・フュージョン・ソリューションズ(UKIFS)
Principal Magnets Engineer, Dr. Stuart Wimbush

本プロジェクトの成果には非常に満足しており、20か月にわたる契約期間を通じて得られた価値は大変大きなものでした。強固な協力体制のもと、積極的にプロジェクトを進めてもらえたことに加え、我々の複数のチームメンバーがプロジェクトに参加できたことにより、チームにとっても有益な機会となりました。
プロジェクトの各段階で提供された成果物の品質は、いずれも素晴らしいもので、また、京都フュージョニアリングによる的確な支援により、HTS分野のリーディングカンパニーであるフジクラをはじめとする日本の産業界との幅広い接点を得られたことも、本契約の大きな付加価値です。

京都フュージョニアリング株式会社 岩井 貞憲 / 西村 美紀
英国の先進的なプログラムに貢献できましたことを、大変光栄に思っております。HTSマグネット分野での受注は、当社にとっても初めての経験でしたが、HTS線材のエキスパートであるフジクラ様と協業させていただいたことで、無事にプロジェクトを完遂することができました。両社それぞれの強みを活かしながら、ともに取り組めましたことに、心より感謝申し上げます。

株式会社フジクラ 藤田 真司 / 大保 雅載
今回は、フュージョンエネルギー(核融合)炉分野で知見の深い京都フュージョニアリング殿と協業する機会を得て英国の先進的なプログラムに関われたことを大変光栄に考えております。高温超電導(HTS)マグネット分野でのフュージョンエネルギーの観点からの知見が深まったと共に無事にプロジェクトを完遂することができましたことを大変嬉しく思います。今後もHTS分野において国内外で貢献できるよう励んでいきたいと考えております。

*英国の「STEP」プログラムは現在、UKAEAの子会社で、2024年に設立された英国インダストリアル・フュージョン・ソリューションズ(UK Industrial Fusion Solutions Ltd. / UKIFS)が主体として実行し、商業的なフュージョンエネルギーの実現を目指しています。

ご参考:フュージョンエネルギー業界におけるHTSマグネットの重要性
フュージョンエネルギー界における超電導技術については、国際プロジェクトとして進められているITER の世界最高峰の技術蓄積をはじめ、各研究機関や企業による研究開発が長きにわたり進められてきました。とりわけ日本の貢献度は高く、その背景には線材製作やマグネットの組み立て支持構造などにおいて世界でも有数の技術力を持つ量子科学技術研究開発機構(QST)等の研究機関や日系メーカーの存在があります。
一方、近年民間のフュージョンスタートアップを中心に、フュージョンエネルギーの早期実用化と商業化の機運が高まっています。その中で「ITERの設計研究を基盤に、より臨界磁場の高いHTSマグネットを用いれば、より小型に、かつ短期間で同等のプラズマ性能が期待できる」という考えのもと、HTSマグネットは革新的技術領域の一つとして、多くのフュージョンエネルギー関連企業によってハイレベルな開発が進められており、需要が高まっています。

本件に関するお問い合わせ先
京都フュージョニアリング株式会社 広報担当
Tel: Tel:03-4530-3706 E-mail:media@kyotofusioneering.com

株式会社フジクラ 広報担当
E-mail: wwwadmin@jp.fujikura.com

UKIFS (STEP)  Communications and Engagement
E-mail: communications.step@ukifs.uk

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英国核融合プログラム実行機関(UKIFS)と高温超電導線材の供給に関するフレームワーク契約を締結 tag:www.fujikura.co.jp,2025:/news/pressrelease//9.849 2025-05-22T02:00:00Z 2025-05-22T02:00:14Z 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、英国の核融合開発プログラムを実... fujikura_admin 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、英国の核融合開発プログラムを実行するための機関である「英国インダストリアル・フュージョン・ソリューションズ(UK Industrial Fusion Solutions Ltd.:以下UKIFS)※1」と高温超電導線材の供給に関するフレームワーク契約を締結しました。

英国政府機関は民間企業から調達する際、入札によって供給社と契約しており、この度、当社はUKIFSが進めるフュージョンエネルギー(核融合)炉開発のSTEP(The Spherical Tokamak for Energy Production)プログラムにおいて、高温超電導線材の供給社に選定されました。
フュージョンエネルギー炉では、核融合で発生する1億度以上のプラズマを維持するために閉じ込める必要があり、当社の高温超電導線材は、強磁場を生み出す高温超電導マグネットに適用されます。

英国の核融合炉開発においては、当社はこれまで英国原子力公社(UK Atomic Energy Authority:UKAEA)向けのフュージョンエネルギー炉用高温超電導マグネット領域の研究推進プロジェクトで京都フュージョニアリング株式会社と協業するなど研究開発に携わってきましたが、今回、新たに上記フレームワーク契約を締結しました。
今回の契約にあたり、UKIFSのコマーシャルディレクターであるSho Dutta氏は、以下のように述べています。
「STEPプログラムにおいて、フジクラと高温超電導線材に関するフレームワーク契約を締結でき、大変嬉しく思っています。この契約により、英国のプロトタイプ核融合発電所の実現と核融合エネルギーの商業的可能性を実証するという当社のプログラムは、さらに一歩前進します。各契約およびサプライヤは、英国の核融合技術の発展に貢献します。ノッティンガムシャーの施設では発電所の設計が完了し、まもなく建設が始まります。当社のチームは、核融合発電の実現に向け、フジクラと共に取り組むことを楽しみにしています。」
フュージョンエネルギー開発については、欧米はもとより日本でも国家戦略の改訂を検討するなど各国がエネルギー政策として取り組みを進めています。また、日欧米で産業化を推進する民間団体が設立されるなど、産業化に向けた活動も活発化しています。
当社の高温超電導技術は、コンパクトな核融合炉を実現するために重要な素材・製品であると考えており、当社は世界トップレベルの高温超電導製品および技術を通じて、核融合開発の推進に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでいきます。

※1 英国インダストリアル・フュージョン・ソリューションズ(UK Industrial Fusion Solutions Ltd.:UKIFS)
英国の核融合プログラムを実行するために英国政府が設立した機関。ノッティンガムシャーのウェストバートンで、2040年までに球状トカマク型エネルギー核融合施設(STEP)を建設する予定。

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2025年3月期決算発表(2025年5月13日) tag:www.fujikura.co.jp,2025:/news/pressrelease//9.815 2025-05-13T02:39:01Z 2025-05-13T05:11:44Z fujikura_admin Fujikura News5月号(No. 504)を発行 tag:www.fujikura.co.jp,2025:/news/pressrelease//9.810 2025-05-12T08:03:37Z 2025-05-13T02:27:16Z フジクラグループが隔月で発行するニュースレター『Fujikura News(フジ... fujikura_admin フジクラグループが隔月で発行するニュースレター『Fujikura News(フジクラニュース)』。ここでは、グループの製品や技術開発、最先端の研究成果やグループ各社の様々な活動を紹介しています。フジクラグループのDNAである「技術のフジクラ」ブランドを掲げ、"つなぐ"テクノロジー™を通じ、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて走り続けています。

5月12日発行の2025年5月号(No.504)では、
・従来よりもファイバ被覆径が50μm細い200μmの8心SWR®を実装し、さらなる細径高密度化を実現したノンメタリック仕様の光ファイバケーブル「2000心および3000心SWR®/WTC®」ラインナップの販売開始について
・フジクラプリントサーキットが早稲田大学 理工学術院 岩瀬研究室との共同研究を活かし開発した「切り折り紙構造を適用したフレキシブルプリント基板(FPC)」について
・フジクラ・ダイヤケーブルと西日本電線が5月28日~30日にインテックス大阪で開催されるJECA FAIR 2025(第73回電設工業展)に出展する内容について
・極細同軸ケーブルの設計及び製造技術を活かして開発した、振動、衝撃、曲げ、伸び、歪みなどを全長で検出できる、外径0.5㎜のケーブル型圧電センサについて
を取り上げています。
ぜひご一読ください。

2025年5月号のコンテンツ:
・ノンメタリック2000・3000心SWR®/WTC®ラインナップの販売開始
・切り折り紙構造を適用したFPCの開発
・JECA FAIR 2025 (第73回電設工業展)出展のご案内
・ケーブル型圧電センサの開発

≫詳細はこちら

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「ノンメタリック2000・3000心SWR®/WTC®ラインナップ」の販売開始 tag:www.fujikura.co.jp,2025:/news/pressrelease//9.809 2025-05-08T11:00:00Z 2025-05-08T05:54:27Z 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、金属を使わないノンメタリック仕... fujikura_admin 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、金属を使わないノンメタリック仕様の国内向け光ファイバケーブルのラインナップに、「2000心および3000心SWR®※1/WTC®※2」を新たに加え、販売を開始しました。
新製品「ノンメタリック2000心および3000心SWR®/WTC®」は、多心一括融着接続が可能な8心光ファイバリボンSWR®を当社独自技術のWTC®に実装したノンメタリック仕様の光ファイバケーブルです。
日本国内では、光ファイバケーブルを地下に布設する際、埋設管路の内径の制限により、光ファイバケーブル外径を24mm以下に抑える必要があります。
従来の被覆径250μmを使用したSWR®/WTC®では、ケーブル外径の制限により最大2000心が上限でしたが、被覆径200μmを使用したSWR®/WTC®では、3000心タイプの外径を23mmに抑え、地下管路への布設を可能としました。また、2000心タイプの外径も20mmとなり、さらなる細径高密度化を実現しています。
さらに、ノンメタリック構造であるため電磁誘導対策が不要となり、施工簡略化に効果を発揮するほか、難燃シース被覆の採用により建屋の内外を問わず布設できる特長を有しています。
また、実装する被覆径200μm SWR®の光ファイバ配列ピッチを250μmとしたことで、汎用光ファイバリボンとの融着接続を可能にしています。
現在、クラウドサービスや生成 AIの急速な普及・拡大により、通信トラフィックは加速度的に増加しています。フジクラは既存インフラ網を効率的に活用できる細径高密度のSWR®/ WTC®の供給により、高度な通信ネットワークの構築に寄与すると同時に、引き続き高品質かつ革新的な技術と製品開発によって、さらなる高度情報化社会の実現に貢献していきます。

被覆径200μm 8心SWR®
光ファイバ間ピッチ

ノンメタリックWTC®

新製品「ノンメタリック2000心および3000心SWR®/WTC®」の構造

従来型メタリック
2000心ケーブル

新型ノンメタリック
2000心ケーブル

新型ノンメタリック
3000心ケーブル

新製品「ノンメタリック2000心および3000心SWR®/WTC®」の断面構造



「ノンメタリック2000心および3000心SWR®/WTC®」の仕様

既存品(メタリック仕様) 新規発売品(ノンメタリック仕様)
心数 2000心 2000心 3000心
光ファイバ径 250μm 200μm 200μm
光ファイバ間ピッチ 250μm 250μm 250μm
標準ケーブル外径 23mm 20mm 23mm

製品WEBサイト:
細径高密度型難燃ノンメタリック光ファイバケーブル 

※1 SWR® (Spider Web Ribbon®)
フジクラ独自の技術で開発した光ファイバリボン。単心光ファイバを間欠的に接着した構造で、柔軟性に富む特長を持つ。光ファイバケーブル内の高密度実装が可能で、光ファイバケーブルの細径・高密度化に寄与。

※2 WTC® (Wrapping Tube Cable®)
SWR®を実装した、フジクラ独自の技術で開発した細径高密度な光ファイバケーブルの名称。光ファイバリボンを押え巻きのテープで覆ったシンプルな構造の光ファイバケーブル。国内で主に使用されているスロット構造や海外で一般的なルースチューブ構造等、従来の光ファイバケーブルよりも細径高密度な構造であることから、既設の管路を使用でき大幅な工期の短縮が可能。

・SWR® (Spider Web Ribbon®) およびWTC® (Wrapping Tube Cable®) はフジクラの登録商標です。

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東京大学と核融合開発に関わる民間企業8社が社会連携講座を開設 -フュージョンエネルギーの早期実現に向けて、学術・技術体系の構築と人材育成を産学連携で推進- tag:www.fujikura.co.jp,2025:/news/pressrelease//9.804 2025-04-25T05:30:12Z 2025-04-28T02:41:51Z 東京大学大学院新領域創成科学研究科Starlight Engine株式会社京都... fujikura_admin
東京大学大学院新領域創成科学研究科
Starlight Engine株式会社
京都フュージョニアリング株式会社
電源開発株式会社
日揮株式会社
株式会社フジクラ
古河電気工業株式会社
丸紅株式会社

国立大学法人東京大学(総長:藤井輝夫)、およびStarlight Engine株式会社(代表取締役社長:世古圭)、京都フュージョニアリング株式会社(代表取締役社長:小西哲之)、電源開発株式会社(代表取締役社長 社長執行役員:菅野等)、日揮株式会社(代表取締役社長執行役員:山口康春)、株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)、古河電気工業株式会社(代表取締役社長:森平英也)、丸紅株式会社(社長:大本晶之)と他1社(以下、民間企業8社)は、「フュージョンシステム設計学」社会連携講座を2025年5月1日(木)に開設します。


◆社会背景・課題
近年、フュージョンエネルギー(※1)の早期実現を目指し、世界中で発電実証に向けた競争が激化しています。日本も内閣府の「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」に基づく取り組みを加速することで、世界に先駆けて2030年代の発電実証の達成を目指しており、民間でもStarlight Engine株式会社等が推進するフュージョンエネルギー発電実証プロジェクト「FAST」(※2)などが始動しています。一方で、発電実証やその先のフュージョンエネルギーの実現にはプラントの総合設計と設計学が必要不可欠です。フュージョンプラントの構成は、閉じ込め方式、用途(試験、商用発電、RI製造、工業用熱源など)、規制法・規格に大きく左右されますが、現在これらの設計を支える学術体系、技術体系はいまだ構築段階にあります。また、技術開発のスピードを維持・加速させるためにも、フュージョンエネルギーに携わる次世代人材の戦略的な育成が喫緊の課題となっています。

◆「フュージョンシステム設計学」社会連携講座について

社会連携講座とは、公共性の高い共通の課題について、大学と民間企業または研究機関などの学外機関が、それぞれの技術・知見を活かして共同で研究を実施する制度です。「フュージョンシステム設計学」社会連携講座では、核融合研究の第一人者である東京大学大学院新領域創成科学研究科の江尻晶教授を担当教員とし、2025年4月1日に新設した同研究科附属フュージョンエネルギー学際研究センターとともに、フュージョンプラントの設計について学術としての基礎を築くとともに、フュージョンプラントを構成する以下の要素などについて、産学連携で取り組みます。
・フュージョンシステムの高度化に向けた革新技術の研究
・フュージョンエネルギーの多様な応用可能性の検討
・法規制・規格基準の整備状況を踏まえた施設・機器の要件とその確立に関する検討
・その他、フュージョンエネルギーの実用化、社会実装にかかわる課題

◆今後の展望
東京大学と民間企業8社は、産学連携による社会連携講座を開設し、それぞれの専門領域を集結します。そして、現在フュージョンに関連する勉学を志している学生とともにフュージョンシステム設計に関する研究を推進し、これらの設計を支える学術体系および技術体系の整備と、フュージョンエネルギーの早期実現を目指します。同時に、フュージョンネルギーエネルギー人材を育成し、産業界の発展に貢献していきます。
(※1)フュージョンエネルギー
水素などの軽い原子核同士が高温・高圧下で融合して別の重い原子核に変わる際に発生する「核融合エネルギー」のことであり、カーボンフリーでかつ燃料が偏在しないため、脱炭素社会の実現とエネルギー安全保障の観点で期待されている大規模集中型エネルギー源です。連鎖反応や爆発のリスク、高レベル放射性廃棄物がなく安全性が高いとされています。
(※2)フュージョンエネルギー発電実証プロジェクト「FAST」
FASTプロジェクト(Fusion by Advanced Superconducting Tokamak)は、燃焼プラズマからフュージョンエネルギーを取り出し、そのプラズマ維持と工学的な課題を統合的に実証する、世界で初めてのプロジェクトです。D-T核融合反応(重水素(D)と三重水素(T)の原子核が融合する反応)で5万〜10万kWの出力、1000秒の放電時間を目指しています。

◆東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授 江尻晶からのコメント

このたび、Starlight Engine社をはじめとする民間企業8社とともに、社会連携講座を開設することを嬉しく思います。フュージョンエネルギーは脱炭素の切り札であり、次世代の持続的な社会活動に大きく貢献することが期待されています。日本の研究者が長年にわたり研究に携わってきた核融合研究が、いよいよ社会実装されていくフェーズとなったことに喜びを覚えるとともに、これを後押しする本取り組みが意義のあるものとなるよう尽力してまいります。

問合せ先
<社会連携講座に関すること>
東京大学大学院新領域創成科学研究科 フュージョンエネルギー学際研究センター
センター長 江尻 晶(えじり あきら)
E-mail:ejiri@k.u-tokyo.ac.jp

<報道に関すること>
東京大学大学院新領域創成科学研究科 広報室
Tel:04-7136-5450 E-mail:press@k.u-tokyo.ac.jp

Starlight Engine株式会社
E-mail:media@sle.energy

京都フュージョニアリング株式会社 広報担当
Tel:03-4530-3706 E-mail:media@kyotofusioneering.com

電源開発株式会社(J-POWER) 広報・地域共生部 広報室 報道担当
Tel: 03-3546-9378 E-mail: mediarelations@jpower.co.jp

日揮ホールディングス株式会社 経営企画ユニット広報グループ
Tel:045-682-8026

株式会社フジクラ 広報担当
E-mail: wwwadmin@jp.fujikura.com

古河電気工業株式会社 広報部
E-mail:fec.pub@furukawaelectric.com

丸紅株式会社 広報部 報道課
「ニュースリリースに関するお問い合わせ」

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2025年度 新入社員への祝辞(要旨) tag:www.fujikura.co.jp,2025:/news/pressrelease//9.721 2025-04-01T04:08:14Z 2025-04-28T02:37:37Z 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、本日入社式を行いました。新入社... fujikura_admin 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、本日入社式を行いました。新入社員に向けた取締役社長CEO 岡田直樹の入社式祝辞(要旨)は以下の通りです。


皆さん、入社おめでとうございます。
これからのフジクラグループを担う、若く、はつらつとした皆さんを迎えることができ、フジクラグループを代表して、心から歓迎いたします。

「進取の精神」と「技術のフジクラ」
当社は1885年、創業者・藤倉善八による個人企業としてスタートし、今年で創業140周年を迎えました。善八が電気の時代が来ると予見し、家業であった女性用ヘアバンドの製造技術を基に、「進取の精神」をもって電線事業を立ち上げたその挑戦の姿勢は、現在でもフジクラのDNAとして受け継がれています。当社はこれまで、「技術のフジクラ」として独自の技術を磨き続け、エネルギーや情報通信、エレクトロニクス、自動車電装など、多岐にわたる分野で"つなぐ"テクノロジーを通じて、顧客の価値創造と社会に貢献してきました。

中期経営計画について
現在、当社は2025年度を最終年度とする中期経営計画を推進中です。この計画では、高度情報化社会の実現に向け、当社のコア技術を活かせる「情報インフラ」「情報ストレージ」「情報端末」の3つを核心的事業領域と位置付け、それぞれの分野で先進的な製品やサービスを提供しています。
1つ目の「情報インフラ」は、AIやIoTなどのデジタル技術が暮らしや産業の隅々に浸透したスマート社会を支える基盤となる領域です。当社の革新的な光ファイバ・ケーブル技術を活用した光配線ソリューションにより、世界の情報通信インフラの構築に貢献しています。また、将来を見据え、高速無線通信を可能にするミリ波技術の開発にも取り組んでいます。
2つ目の「情報ストレージ」は、クラウドサービスや生成AIの普及拡大に伴い、膨大なデータを貯蔵するデータセンタ市場を対象とした領域です。昨今、データセンタでも大量の光ファイバが使われるようになり、当社は最大6,912心の光ファイバを実装した超多心光ケーブルによる高密度光配線技術を提供しています。さらに、現在はその倍となる13,842心の超多心光ケーブルの開発を進めています。加えて、ハードディスクドライブ用アクチュエータやCPU/GPU冷却用デバイスといった独自の電子部品技術により、データセンタの発展に貢献しています。
3つ目の「情報端末」は、高精細な電子部品、コネクタ、配線・実装技術を活用した領域です。この分野には、PC、タブレット、スマートフォン、ならびにAR/VRヘッドセット、スマートウォッチといったウェアラブル端末が含まれます。さらに、コネクテッドカーなどの次世代車も情報端末の一つと捉えています。当社は、多様でユニークな技術を通じて、これら革新的な情報端末の進化に引き続き貢献してまいります。
また、2025年の先を見据えた「Beyond2025」では、カーボンニュートラル社会の実現に向けた新規事業にも取り組んでいます。「高温超電導材料」「ファイバレーザ」「超高速充電技術」など、未来を切り開く技術開発にも注力しています。

昨年度は、生成AIの普及などを背景に情報通信事業が大きく成長し、エレクトロニクス事業、自動車事業、エネルギー事業も好調な業績を記録しました。その結果、2024年度の業績見込みは売上高9,400億円、営業利益1,240億円、経常利益1,220億円、当期純利益740億円となり、いずれの数値も過去最高となります。中期経営計画で掲げた業績目標は一年前倒しで達成の見込みです。今年度は、来年度からスタートする次期中期経営計画への布石を打ちながら、既存事業の強化、新規事業の創出、デジタル化の推進、ガバナンスの強化など、さらなる競争力向上に向けた取り組みを進めていきます。

新入社員の皆さんへのお願い
1つ目は、「自己研鑽を怠らないこと」です。世界を舞台に活躍するためには、知識やスキル、語学力を磨き続けることが不可欠です。与えられるのを待つのではなく、自ら考え、行動し、プロフェッショナルとして成長してください。2つ目は、「自分の可能性を信じ、挑戦すること」です。失敗を恐れず、何事にも積極的に取り組む姿勢が、新しい価値を生み出します。当社は、皆さんが働きやすい環境を整えますので、どうか高い志を持ってチャレンジしてください。

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コーポレートサイトをリニューアルしました tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.718 2025-03-30T06:26:24Z 2025-03-31T06:46:34Z fujikura_admin 非圧縮8K映像を扱う実システムに、4コア標準外径マルチコアファイバ伝送ユニットを世界で初めて実装 tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.714 2025-03-27T06:31:05Z 2025-03-31T07:49:59Z fujikura_admin 「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定 ~健康経営の取り組みが評価~ tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.713 2025-03-13T06:31:10Z 2025-04-22T06:14:02Z 2025年3月13日 株式会社フジクラ  株式会社フジクラ(取締役社長CEO:... fujikura_admin
2025年3月13日
株式会社フジクラ

 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人として、経済産業省と日本健康会議から昨年に引き続き「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。

 健康経営優良法人認定制度とは、健康経営に取り組む優良な大企業や中小企業などの法人を認定・顕彰する公的制度です。優れた健康経営に取り組む企業を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を受けられる環境を整備しようと、経済産業省が2016年度に創設しました。
 健康・医療新産業協議会健康投資ワーキンググループ(日本健康会議健康経営500社ワーキンググループ及び中小1万社健康宣言ワーキンググループ合同開催)で定められた評価基準に基づき、日本健康会議が企業などからの申請内容を審査した上で、「健康経営優良法人」に認定します。

 当社グループは、「企業の競争力はそこで働く社員の良好な健康状態が基盤となる」という考えのもと、社会に必要とされる企業でありつづけるために、社員の「健康」が重要な経営資源であると認識しています。

 このため、「社員が活き活きと仕事をしている企業グループ」を目指し、以下のような心身の活性化及び健康増進の取り組みを進めています。

1. 健康経営に向けた"基盤"の強化
 社員が健康で安心して働ける職場づくりと、多様な働き方をサポートすべく、健康に関する各種規程の整備、過重労働対策、社員が悩んだ時に相談できる環境整備、職場復帰支援など、健康経営推進に向けた"基盤"の強化に力を入れています。

2. 社員の健康増進
 社員の健康意識向上や疾病予防管理に向けて、ヘルスリテラシーの向上を目的とした取り組みを行っています。その支援策としては、Eラーニングやセミナーの実施、相談窓口の周知、ホームページでの情報発信などを展開し、特に近年では、女性の健康、ストレス耐性の強化、ロコモ対策(転倒防止)に重点を置いています。
 さらに、昼食後に毎日実施する「フジクラストレッチ体操」や「安全体操」、社員食堂や弁当でのヘルシーメニューの提供など、社員の健康促進を目的とした活動も積極的に取り組んでいます。
 また、健康保険組合とがん検診、特定保健指導、インフルエンザ予防接種、健康増進アプリを活用した歩数イベントなどを実施しており、「コラボヘルス」に力を入れています。

3. 受動喫煙防止対策
 社員の健康維持・向上、そして環境保護という社会的責任の観点から、当社では受動喫煙防止対策方針を掲げ、構内を全面禁煙としております。
 喫煙者向けには禁煙指導や、健保補助のオンライン禁煙外来の紹介なども行っています。

4. ストレスチェックの集団分析結果を活用した職場環境改善
 ストレスチェックの集団分析結果を、産業保健スタッフから部門、部単位の責任者へ個別に説明をしています。その際には現状の問題点の洗い出し等行い、必要に応じて全員面談するなど職場環境改善に努めています。

当社グループの健康経営に関する取り組みについては、以下のページをご参照ください。
/sustainability/health-management/
(注)「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

※日本健康会議
国民一人ひとりの健康寿命延伸と適正な医療について、民間組織が連携し行政の全面的な支援の下、実効的な活動を行う組織。
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Fujikura News3月号(No. 503)を発行 tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.712 2025-03-10T06:30:30Z 2025-03-30T06:24:36Z 2025年3月10日 株式会社フジクラ フジクラグループが隔月で発行するニュー... fujikura_admin
2025年3月10日
株式会社フジクラ

フジクラグループが隔月で発行するニュースレター『Fujikura News(フジクラニュース)』。ここでは、グループの製品や技術開発、最先端の研究成果やグループ各社の様々な活動を紹介しています。フジクラグループのDNAである「技術のフジクラ」ブランドを掲げ、"つなぐ"テクノロジー™を通じ、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて走り続けています。

3月10日発行の2025年3月号(No.503)では、
・光ファイバ長ベースで生産量30%増加を見込む佐倉事業所 SWR®新工場が稼働を開始、2月17日にその開所式を執り行ったことについて
・シングルモード動作を実現する設計に加えて、光ファイバのガラス表面に設けたチタン添加層で機械的信頼性を両立し、厳しい曲げが加わった際の曲げ損失を従来製品比で最大約9割低減する「TitaniaBend PANDA PM Fiber」のサンプル出荷について
・東京都立産業貿易センター浜松町館で3月18~19日に開催される「Data Center Japan2025」への出展について
・一般社団法人エレクトロニクス実装学会が主催する第38回エレクトロニクス春季講演大会において「立体配線成形技術の開発」でエレクトロニクス実装学会講演大会優秀賞を受賞したことについて
を取り上げています。
ぜひご一読ください。

2025年3月号のコンテンツ:
・佐倉事業所 SWR®新工場が稼働開始
・「TitaniaBend PANDA PM Fiber」のサンプル出荷開始
・Data Center Japan 2025 出展のご案内
・「立体配線成形技術の開発」エレクトロニクス実装学会講演大会優秀賞を受賞

≫詳細はこちら

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「TitaniaBend PANDA PM Fiber」のサンプル出荷開始 tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.710 2025-03-04T06:29:48Z 2025-03-30T05:07:24Z 2025年3月4日 株式会社フジクラ  株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡... fujikura_admin
2025年3月4日
株式会社フジクラ

 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、800Gbit/秒以上の情報伝送が可能な次世代光トランシーバに対応した「TitaniaBend PANDA PM Fiber※1」を米国コーニング社※2と共同開発し、2025年度から当製品のサンプル出荷を開始いたします。

~製品の特長~
・従来製品と比較し、厳しい曲げが加わった際の曲げ損失を最大約9割低減。
・短い長さでもシングルモード動作を実現する光ファイバ設計。
・光ファイバのガラス表面にチタン添加層を設けることにより、小径曲げ環境下での機械的信頼性を向上。

 AIアプリケーションが急速に増加する中、より高速かつ大容量の光通信が必要になっています。高速大容量通信に必要な光通信ネットワークにおいては、電気信号と光信号を相互に変換する光トランシーバが使用されます。通信トラフィックの増加に対応するため、近年、光トランシーバの集積化と小型化が進められてきました。光トランシーバに使用される偏波保持光ファイバ(PANDA Fiber)は、限られたスペースに収納する必要があり、より小さな許容曲げ半径が求められています。

 「TitaniaBend PANDA PM Fiber」は、短い長さでもシングルモード動作を実現する光ファイバ設計を採用、加えて、光ファイバのガラス表面にチタン添加層を設けることで、小径曲げ環境下での光学的特性と機械的信頼性を両立しました。
 曲げ半径5 mm以下の厳しい曲げ条件にも対応でき、きつい曲げが加わった際の曲げ損失を従来製品比で最大約9割低減します。

図 PANDA Fiberの断面構造

 当社はコーニング社と共同で、次世代の光トランシーバに最適なソリューションとして、2025年1月25日~30日に米国サンフランシスコで開催された「SPIE Photonics West 2025」※3で「TitaniaBend PANDA PM Fiber」を発表しました。
 当社は高度情報化社会の実現に向け、今後も高品質な製品開発に取り組んでまいります。

※1  PANDA PM Fiber
光の偏光状態を維持するために、大きな複屈折を持つように設計された光ファイバです。PANDAはPolarization maintaining AND Absorption reducing fiberの略で、PMは偏波保持を意味するPolarization Maintainingの頭文字です。

※2 コーニング社
米国ニューヨーク州コーニング市に本社を置く、材料科学の世界的リーディングカンパニーであり、光ファイバにおいても世界トップメーカーです。

※3  SPIE Photonics West 2025
1955年に米国で設立された光学関連の国際学会であり、SPIEはSociety of Photo-Optical Instrumentation Engineersの頭文字です。
Photonics WestはSPIEが毎年開催する大規模展示会で、光関連製品やレーザ機器など光学関連産業の出展企業が1000を超えています。
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佐倉事業所 SWR®新工場が稼働開始 tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.708 2025-02-18T06:28:43Z 2025-04-25T06:23:42Z 2025年2月18日 株式会社フジクラ  株式会社フジクラ(取締役社長CEO:... fujikura_admin
2025年2月18日
株式会社フジクラ

 株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、千葉県の佐倉事業所内に建設を進めていたSWR®新工場が竣工し、このたび稼働を開始しました。

 新工場では、当社独自の細径高密度型光ファイバケーブル(Wrapping Tube Cable®:以下「WTC®」)内に実装される間欠固定型光ファイバリボン(Spider Web Ribbon®:以下「SWR®」)を生産します。
 今回の稼働開始により、SWR®の生産量は光ファイバ長ベースで約30%増加する見込みです。

稼働を開始した佐倉事業所内の新工場

新工場建設の背景

 近年、生成AIの進展に伴うデータトラフィックが急速に増加し、大容量高速通信、低遅延通信に対する要求がますます高まっています。各国では光ブロードバンドやデータセンタの整備が増加し、今後も継続した需要が見込まれます。
 当社は需要増に対応するため、佐倉事業所の光ファイバケーブルSWR®/WTC®の生産能力を強化すべく、SWR®新工場の建設を進めてきました。
 そしてこのたび、新工場の稼働を開始し、2月17日に開所式を執り行いました。

開所式でのテープカットの様子

新工場の特長

 SWR®新工場では、自社開発の製造装置やものづくりDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用により、需要増に対応する生産能力の強化だけでなく、高い品質と生産性を追求しています。また、GX(グリーントランスフォーメーション)技術を積極的に導入し、当社初のカーボンニュートラルを目指します。
 新工場の稼働を通じて、高度情報化社会の実現に向け、今後も貢献してまいります。

新工場の概要

所在地 佐倉事業所(千葉県佐倉市六崎1440)所内
建屋面積 約3000㎡
投資額 約100億円

Wrapping Tube Cable®、WTC®、Spider Web Ribbon®およびSWR®は、株式会社フジクラの登録商標です。

SWR®/WTC®製品紹介サイト:

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MWCバルセロナ2025にミリ波製品を出展 ~機能統合した28GHzミリ波アンテナボードの初展示と60GHzミリ波無線通信モジュールによる超低遅延遠隔操作ライブデモ~ tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.717 2025-02-06T12:54:03Z 2025-04-07T07:12:10Z  株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、スペインで開催されるモバイル... fujikura_admin  株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は、スペインで開催されるモバイル業界最大の展示会:MWC(Mobile World Congress)バルセロナ2025に、当社ミリ波関連製品を出展します。
 本展示会では、ウェハレベルパッケージ※1化した28GHzビームフォーマIC※2および周波数変換IC※3を展示するほか、それらを搭載して周辺機能も統合した28GHzミリ波アンテナボードを初展示します。
 また会場では、60GHzミリ波無線通信モジュール※4を使用したライブデモも実施します。
 MWCバルセロナ2025は3月3日から6日に開催されます。会場にお越しの際は、ぜひ当社ブース「Hall5 5C81」にお立ち寄りください。

MWCバルセロナウェブサイト:https://www.mwcbarcelona.com 

【フジクラブースの出展内容(注目製品)】

28GHzミリ波アンテナボード
 5Gミリ波基地局向けに新たに開発した28GHzミリ波アンテナボードでは、8x8のアレイアンテナ、ウェハレベルパッケージ化したビームフォーマICおよび周波数変換IC、特定の周波数のみを通過させるバンドパスフィルタ、複数のミリ波信号を合成/分配するコンバイナ/スプリッタを一体化しています。
 さらに、ボード間(BtoB)コネクタ、周波数変換用の基準信号を生成するPLL(Phase Locked Loop:位相同期ループ)、ボード全体を単一の12V電源で駆動できるDC/DCコンバータも統合しました。このため、5Gミリ波基地局の設計が容易になり、構築費の削減に貢献します。
 今回のデモンストレーションでは、ビームフォーミングに位相の初期調整(キャリブレーション)を必要としない「キャリブレーションフリービームフォーミング」を実施します。
 当アンテナボードとRohde & Schwarz社※5製ベクトル・ネットワーク・アナライザ(R&S®ZNA67)を組み合わせることで、周波数変換デバイスの実空間を介した(Over-The-Air:OTA)位相測定を安定的に実現し、位相を初期調整したビームパターンと未調整のビームパターンを比較することにより、ビーム方向精度の高さが未調整でも遜色ないと実感できます。

28GHzミリ波アンテナボード

ライブデモのイメージ

60GHzミリ波無線通信モジュール
 世界トップレベルの長距離到達性能を有する低遅延な60GHzミリ波無線通信とJPEG XSコーデックを組み合わせた高画質・低遅延映像伝送デモを実施します。伝送されてきた映像を見ながら簡単なゲームを操作していただき、遅延が発生する映像と比較することで、高画質・低遅延な映像から、リアルタイムにスムーズな操作を体感いただけます。
 免許不要で低干渉な60GHz無線通信回線に、株式会社エクストリクサ社※6の超低遅延カメラデバイスと、intoPIX社※7の低遅延JPEG XS※8コーデックを組み合わせて実施します。

60GHzミリ波無線通信モジュール

※1 ウェハレベルパッケージ
半導体ウェハ上で直接パッケージの最終工程まで行う技術のこと。非常にコンパクトな設計が可能になるほか、チップと外部端子との間の接続を非常に短くすることができ信号の品質も改善される。直接チップをパッケージングするので、外部パッケージングのための材料使用量が抑えられ、製造プロセスも簡略化されるため、環境負荷の軽減にも貢献する。

※2 ビームフォーマIC
電波を特定の方向に集中的に送信または受信するための集積回路。

※3 周波数変換IC
入力された信号の周波数を異なる周波数に変換するための集積回路。

※4 60GHzミリ波無線通信モジュール
周波数60GHzのミリ波を利用した無線通信モジュール。60GHzは、無線局免許の取得が不要であり、かつ簡便なシステム構成で使用できることから、この周波数帯を利用する通信機器や産業機器の開発が期待されている。当社のモジュールは「自動ビームフォーミング、500mの距離で1Gbps以上のスループット、ミリ秒オーダーの低遅延」という世界トップレベルの性能と、認証機関による技術基準適合証明(携帯電話や無線LAN機器などが電波法令の技術基準に適合している証明のこと)を取得した状態で出荷されることが特長。

※5 Rohde & Schwarz(ローデ・シュワルツ)社
本社はドイツのミュンヘン。無線通信/RFテストおよび測定を含めた電子計測、航空宇宙、重要インフラ事業を展開する企業。28GHzミリ波アンテナボードのライブデモでは、コンパクトな環境内で反射板を用いて間接的遠方界環境を構築できるCATRベンチトップ・アンテナ・テストシステム「R&S®ATS800B」をローデ・シュワルツ社から提供いただき、電波暗室のサイズを抑えながら、OTA測定環境を構築している。
https://www.rohde-schwarz.com/jp/home_48230.html 

※6 株式会社エクストリクサ社
カメラ映像機器・通信機器の開発・製造・販売を行う企業。
https://extrixa.com/index.html 

※7 intoPIX(イントピックス)社
intoPIXは、帯域幅を最適化し、遅延と電力を削減し、リアルタイムのクラウド、モバイル、ワイヤレス アプリケーション向けに高品質の画像とビデオの伝送を維持する高度な圧縮テクノロジーを提供します。
https://www.intopix.com 

※8 JPEG XS
国際標準化機構(ISO)及び国際電気会議(IEC)でJPEG委員会により標準化された、画像圧縮技術の国際規格(ISO/IEC 21122)。

当社ミリ波製品サイト:https://mmwavetech.fujikura.jp/ja/ 

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Fujikura News1月号(No. 502)を発行 tag:dev-fujikura.jp,2025:/news/pressrelease//9.704 2025-01-16T06:26:20Z 2025-03-31T07:50:49Z 2025年1月16日株式会社フジクラ フジクラグループが隔月で発行するニュース... fujikura_admin

2025年1月16日
株式会社フジクラ

フジクラグループが隔月で発行するニュースレター『Fujikura News(フジクラニュース)』。ここでは、グループの製品や技術開発、最先端の研究成果やグループ各社の様々な活動を紹介しています。フジクラグループのDNAである「技術のフジクラ」ブランドを掲げ、 "つなぐ"テクノロジー™を通じ、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて走り続けています。

1月16日発行の2025年1月号(No.502)では、
・データセンタにおけるCPU/GPU の高性能化・高密度化による発熱対策などのご要望に応え開発した、水冷設備の無い既設データセンタにも使用可能、水冷式の冷却効果に比肩する性能を持つ空冷式のタワー型ベーパーチャンバについて
・当社の細径高密度型光ファイバケーブル技術と多心光コネクタ技術で培った高性能かつ高品質な製品で構成された高密度MPOコネクタ配線ソリューションの販売開始について
・東京ビッグサイトで1月22日~24日に開催される「第11回ウェアラブルEXPO」への(株)フジクラプリントサーキットとの共同出展について
を取り上げています。
ぜひご一読ください。

2025年1月号のコンテンツ:
・新年のご挨拶
・タワー型ベーパーチャンバの開発
・高密度MPOコネクタ配線ソリューションの販売開始
・第11回ウェアラブルEXPO出展のご案内

≫詳細はこちら

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